ジッポにバイクの彫刻をするには。。

ジッポの写真彫刻は、打刻で行います。
細い針で突いて、小さな点の集まりで表現します。
色が付いた写真でも、打刻強弱の濃淡で表現する為、
全てモノクロに仕上がります。
打刻の濃淡は、画像の階調ほど細かく分かれていませんので、
濃い目のグレーは、全て黒になってしまいます。
どの程度のグレーまで表現できるか?
素材や画像によって変わってくるので、
具体的には説明ができません。
このあたりは、経験と勘かなーと思っています。
そういうことで、黒い被写体は、表現がとても難しくなってきます。
全体を明るくすると、元々明るい部分がハレーションを起こして、
真っ白になってしまいます。
なので、
境界が分かり難くなりそうな箇所は、
部分的にトリミングして少し明るくしたりと大変細かい原版作りの作業が待っています。
今回は、黒いバイクですが、
かなり良い仕上がりになったので、ご紹介します。

こちらが依頼された写真

全体のトリミングを行い、
グレーの濃淡が分かりやすいように、グレースケールに変換します。
濃さを見ながら濃淡を調整。
この原版を元に打刻を行った結果

バイクの質感が良い感じで表現できました。

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