今日は、キーホルダーの写真彫刻です。
金属素材の作製は、サンドブラストと打刻機を使い分けて作製しています。
一長一短ありますが、打刻の方が繊細な表現が出来るので、
大体打刻機を使うことが多くなっています。
何れの方法も、金属の場合は段がつくほど深くは彫れません。
打刻を彫刻と呼べるか微妙ですが、
打刻の後には多少削りカスも出ますので、
便宜上、当店ではすべて彫刻として取り扱っています。
画像を打刻する場合は、イメージの原版を上手く作るのが重要になります。
色が付きませんので、打刻の強弱や密度で濃淡を表現します。
打刻の濃淡階調は、画像の色調ほど細かく分かれていません。
画像をグレースケールにして調整しますが、
階調が少ないため、濃いグレーの部分は、黒として認識してしまいます。
黒は打刻しない部分。
なので、画像調整で少し明るめにして、打刻に認識されるようにします。
この調整具合が、とても難しいのです。。
特に全体に黒い被写体は手ごわいです、
明るくしすぎると、白い部分がハレーションで分からなくなります。
暗すぎると見えなくなるし。。
どうしようもない時は、部分的にトリミングを行い局所的に明暗を変えたりします。
イメージ画像
7年近く作ってますが、未だに難しいです。。
微妙な部分は、個々の素材によっても変わってくるので、
実際に作ってみないと分かりません。
ジッポのスターリングシルバー(純銀製)などは、1個何万円もするので、
作る時は、超緊張します。
失敗は許されないので、
そんな時は、安いプレートで試し作製してから、本番します。
今回は、行けるかな、、と作製したのですが。。
ちょっと明るくなりすぎて、作り直しになってしまいました。
上が、明る過ぎた分(失敗というわけではないのですが。。)
下が納品分。
下の方が、黒いイメージを良く表現出来ていますよね^^
メタル&フロストキーホルダー
特注のガラス表札
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