特注ガラス表札の続き

翌日、釜のふたを恐る恐る開けて見ると。。

ガーーーン。
真っ黒です。

光に透かすと、何となく紫なんですが。。
釉薬を吹き付ける時は、ムラにならないように、何度も重ね塗りするので、結構濃くはなるのですが、
これは、濃すぎ。。
失敗です。
作り直しですね。。
時間が無いので、一か八かトライしましたが、
急がば回れですね、、
テストすることにします。
テストするにも、毎回釜に入れないといけないので、時間が掛かります。
ヒラメキました!
バーナーで炙ることにします。

要らないガラスにチョビッと塗って、

バーナーで炙ってみました。
ダメです。。
ススが付いたような感じで、くすんでしまいました。
やっぱり、急がば回れです。
きっちりテストすることにします。
1個ずつやってると、時間が無いので、
何パターンか作ってテストします。

赤が混じっているであろう、オレンジも使ってみました。
これは、混ぜた時点で、無理と判明。
黄緑色になってしまいました。


焼いてみると、どのパターンも今ひとつ。。
良い色が出ません。
ルージュは暗い赤なので、多分茶色なんかが混ざってるのだと思いますね。
原色の赤でないと無理っぽいです。
お客さんに、テストの写真を見てもらって、
釉薬は少し難しいことを伝えました。
紫は、塗料を使うことにしました。
なんだか申し訳ないです。
ガラスは、塗料が乗りにくいので、特殊な下地を塗布しますが、
今回は、新しいタイプのものを使用してみました。
実は、この下地剤は、すごく良かったです。
密着度が高く、今までよりも結構耐久性が上がりそうです。
裏は、フロスト仕上げにして、こんな感じで仕上がりました。

なかなか、よい感じで仕上がったと思います。
しかし、全部釉薬で、っとご提案したのに、出来なかったことが、
非常に申し訳ない思いです。
何かよい方法は、ないかと考えるのです。
ヒラメキました!

このガラスを使って新たに作り直しましょう!!
お客様に伝えたら、色合いも仕様もいい感じと、
OKもらいました。
作り直して、上手く行けば、先の表札とどちらかを選んでもらうことにします。

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